アメリカで病気になった時

アメリカで病気なったらどうしますか?救急車を呼んだ場合には選択の余地も無く救急外来(Emagency Room)へ運ばれます。救急車を呼ばなくても、救急の場合には近くの救急外来へ受診することができます。また、Walk-inクリニックあるいは、Urgent Care Centerといって予約なしで受診可能なクリニックもあります。

ここで、アメリカのプライマリーケアーのシステムについて説明しましょう。プライマリーケアーというのは、一般医(General Practitioner)、家庭医(Family Practitioner),特に専門分野のない内科医、小児科医、(時には、婦人科医、救急科医も含める)からなる分野で、実践医療の最前線の分野です。

アメリカ人は一般に自分達のプライマリーケアードクター(PCP/ホームドクター)を持ち、何か健康上の問題が起こった時、まずその医師に受信します。最も一般的な病気についてはもとより、日本ではすぐ「専門科」に行くような結膜炎、中耳炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、打ち身、捻挫から婦人疾患等もプライマリーケアードクターがカバーします。もし必要があれば、そこから専門医に紹介されるシステムになっています。

-しかしあきらかに病名が分っている場合、
-病院に行く前に病名が分かってしまった場合、
-保険がプライマリーケアードクターの紹介がなく、直接専門医にいける場合、
-または保険が無い場合など、直接、専門医に行ったほうが合理的な場合があります。
-早い話、明らかに耳が悪い場合、機材も専門的な知識も浅い、家庭医に行っても時間とお金の無駄です。耳鼻科に行って下さい。

家庭医になるのは内科、小児科と同様、卒業後3年要します。その間、一般的な疾患に焦点を合わせ、内科、小児科、外科、産婦人科、整形外科。緊急医学科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科。精神科とその研修範囲は全科に渡ります。日本には無いこの家庭医(Family Practice)を選べば、家族全員が一人の医師にあらゆる健康上の問題を相談することができます。

アメリカでは、大部分のクリニックでは、予約制をとっています。従っていきなりクリニックへ受診(Walk-in)しても予約の患者の合間に空きが無い場合、受診できません。まず予約をとることです。

救急外来を瀕回に使うのは適当ではありません。予約の必要もなく、夜でも診てくれる専門医と考えるには誤りです。緊急性の高い患者から優先となり3ー5時間待つこともざらです。当然のことながら、毎回医師が異なります。原則的には再診はなく、経過を観察することが出来ません。真に救急のとき以外にかかるのは賢明ではありません。
要約すれば、プライマリードクターを持つこと、そこに家族の病歴、常備薬、アレルギー等の情報を登録し、何か健康上の問題があれば電話して予約を入れることです。
(JAHA 注、これは、ペットの病院も同様です。かかりつけの家庭医?をもち、大きな病気、怪我などは、そこから専門医へ紹介される。その横の結がりは見事なものです。)

参照:日本クリニックHP

アメリカの健康保険

一般のアメリカ 人にとっても理解に苦しむのがアメリカの保険です。その理由は各保険会社が、多種の保険を被保険者の希望にあわせて多様化しているからです。同じ会社の人が異なった保険会社の保険を持っていたり、同じ保険会社でもカバーの範囲が全く違うことすらあります。

(1)公的保険ーMEDICARE とMEDICAID
1965年に連邦政府が始めた保険制度です。メディケアーは65才以上の老人向け保険で、慢性的な病気、例えば腎不全で透析が必要な方に認められます。メディケイドは低所得者向けの保険で、日本でいう医療保護者保険です。これらの保険は非常に制限が多く、メディケアーでは薬代が全く補助されません。メディケイドは限られた病院でしか診療が受けられません。

アメリカで生活していくには、上記の公的保険に期待することは出来ず、民間の健康保険を持つ必要があります。そのためには、高い保険金を支払う必要があります。

(2)民間保険

IDEMNITYプラン
 アメリカの医療は、元来自由診療制で治療費は、診療内容とその地域的な要素を考慮し広範に使用されているPFR(Physician's Fee Reference: 料金表)を参考しながら医師や診療側が決め、民間の保険会社がその出来高払い(Fee for Service)をとっていました。患者さんはどこの診療所でも受診でき、全て保険金で支払らわれるといった保険制度でした。これが今のIDEMNITYプランに一番近い制度です。しかし最近では、医療機関がその保険会社のネットワーク内であると、後述の保険会社独自の支払い体系を強要されたり、コペイメントやDeductible(自己負担金)がある制度も多くなってきました。

HMO(Helth Maintenance Org.)
 これも最も古いタイプのマネイジドケアで、自己負担が低額である変わりに、様々な制限が加わります。被保険者は保険会社の契約しているプライマリーケアー医師をリストのなかから一人だけ選び、その医師以外の受診は一切保険の適応外となります。専門医受診の必要があるときは自分の主治医の承諾が要り、その専門医はやはり保険会社の契約をした専門医となります。医療費を押さえるためにいろいろな制限あり問題点も指摘されています。

PPO(Preferred Provider Org.)とPOS(Point of Service)
 90年の初めよりHMOの欠点を補うためPPOというタイプの保険が始まりました。日本の駐在員の多くはこの保険をお持ちです。特長はやはりプライマリーケアの医師を一人選ぶことになりますが、必ずしもそこへかかる必要がなく、専門医も特に紹介状がなくても受診可能ということです。

IDEMNITYとの違いは保険会社が契約を結んでいる医師(Inside Network)に掛かる場合にはコペイメントの$10--$20程度の支払いで残りは保険会社が負担することになります。Deductible(自己負担金)年間$200ーー$500程度あり、一旦その金額を超えると残りは保険が決められた割合(70%ー90%)を負担してくれるという制度です。ですからPPOを持っていれば、どこの医療機関でもDeductibleの範囲を超えれば保険は利くといえます。POSはHMOとPPOの間で、Inside NetworkではHMOの役割をし、Outside NetworkではPPOの働きますが、自己負担金が高めで、医師を選ぶにも制限があります。
(日本クリニック)

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