ストリートカー

ニューオリンズの動く博物館は、ストリートカーです。150年以上の歴史を持つ路面電車で、この町で最も美しい通りの一つであるセント・チャールズ・アベニューを、チンチンと鳴らしながら走っています。アップタウン地区に入ると、アーチ型にうっそうと生い茂る樫の木の下を通り、ガーデン・ディストリクトの優雅な大邸宅や、大きなキャンバスのあるロヨラ大学・チューレン大学、そしてオーデユポン公園(オーデユポン動物園と隣接する)などが見られます。

1835年、ニューオリンズとキャロルトンの町(後にニューオリンズの町に統合された)を繋ぐ線路として開通されました。今日、35の車両が使われており、これらはベルリー・トーマス・アーチ・ルーフ900シリーズのモデルで、1923年から24年にかけて、ノースカロライナ州ハイポイントにあるベルリー・トーマス・カー・カンパニーによってつくられました。 

かって、ストリートカーはこの町の唯一の交通機関であり、今日でも数多くの市民にとって重要な交通機関の役割を果たしています。特に、ビジネス街に出るときには、駐車場を見つけるよりもストリートカーを利用したほうがずっと楽です。

テネシー・ウィルアムスの有名な戯曲、”欲望という名の電車”の最初の場面に出てくるストリートカーは、デザイヤー・ストリートを走っていたものです。

片道00セントという安さで、カナル・ストリートから最終地点のクレイボン・アベニューにかかるキャロルトン・アベニューまで行き、また引き帰して来るという、ちょっとした観光を楽しむことも出来ます。往復で約一時間半、13.13マイル(21キロ)の道程です。ニューオリンズの町を見るには、まずセント・チャールズ・アベニューをストリートカーで走って見るのが一番です。

また、もう一つのストリートカー、”レディース・イン・レッド”に乗って、リバーフロントに沿った眺めを楽しむことも出来ます。この”レディース”は、金色の飾りが入った赤で塗られたストリートカーで、現在4つの車両が有り、フレンチ・マーケットまで路線が続いています。2つの車両がベルリー・トーマス、もう2つがメルボルンW2で、ハンディキャップの人々にも利用できるようになっています。

この1.9マイルの路線は1926年に一旦廃止され、その後1988年8月に再開通されました。この路線は、甦ったリバーフロントに沿った商業・文化の発展地域を結ぶのに大変役だっています。

(ハニ・ネイラー/ニューオリンズ観光会議委員会広報部からの依頼による執筆)